発熱は病気の原因(ウイルスや細菌)と有利に闘うための防衛反応です。体温が上がるとウイルスや細菌は活動しにくくなります。ウイルスや細菌と闘うために、脳が指令を出して体温を上げているのです。子供は体温の調節機能が未熟な為、時には40.0℃を超えることもあります。
*急いで受診すべきか迷ったときは・・・
目安は生後3か月を過ぎていて機嫌がよければ熱が出ても急ぐ必要はありません。「機嫌が良ければ」とは「食べる(飲む)、寝る、遊ぶ」がだいたい普段通りできていればということです。「生後3か月未満の発熱は特に注意を!」生まれて3か月の間は特に「抵抗力が弱い=防衛反応が弱い=症状が出にくい」ので病気の始まりには発熱以外の症状がなく機嫌が良いことがあります。慎重を期して、急いで受診することが勧められます。必ずしも、重い病気ではないのでむやみに心配する必要はありません。
*発熱時の対応と座薬の使用方法
高熱が続くと頭がおかしくなるのでは?と思って熱を下げようとする人がいますが、その心配はありません。40.0℃程度の高熱でも脳はダメージを受けません。発熱は防衛反応なので薬で抑えるとかえって治りが遅くなるおそれがあり、病気が治って下がったのか薬で抑えたのか区別ができなくなります。解熱剤を使わなくても病気は治りますので、高熱でも元気があり、走り回っている時は解熱剤を使わず様子を見ましょう。熱が出て辛そうな時は解熱剤で一時的に熱を下げると、少し楽になって水分や睡眠が取れることがあります。解熱剤の効果は一時的なものなので、効果が切れるとまた体温が上がってきますが病状が悪化しているのではないので心配しないで下さい。
#1回2/3本の時は座薬のとんがっている方から2/3の所をはさみで切って使って下さい。残りは捨てて下さい。
#使用する間隔は6~8時間あけて下さい。
*冷却の仕方
室温は暑すぎず、寒すぎず適温にしましょう。首の後ろから手を入れて、汗ばんでいたら暑すぎです。手足を触ってみて冷たくなっていたら寒すぎと考えて温度調節をして下さい。(エアコンの目安温度 夏は28度、冬は20度)
#熱の上がり始めは手足が冷たく寒気がありぶるぶると震えることがあります。 その場合は、冷やさずに衣服を着せたり、布団をかけるなどしてあたためましょう
#熱が上がり切ると手足があたたくなります そうなったら寒気もなくなりますので薄着にする 暑がる場合は布団は掛けなくてもよい 本人が気持ちよさそうなら氷枕を使って頭を冷やし、着替えはいつもよりこまめにし、ぬるま湯で身体を拭いてあげましょう