インフルエンザ

2012-05-27

症状

インフルエンザウイルス、A型、B型の感染によって起こります。
症状は、突然の急な発熱(39℃台)がほとんどで、咳や鼻水、頭痛、嘔吐などを伴ったり、関節痛を伴うこともあります。咳や鼻水は初期には軽度で、徐々に増強します。熱は、3~4日続き、1日下がってから再び上昇し、1週間ほどみられることもあります。

診断

学校、幼稚園、保育園での流行状況、診察所見、症状、検査結果をもとに診断します。一般的には鼻から細い綿棒をいれて、鼻水を採取しインフルエンザウイルスがいるかどうかを検査します。しかし非常に痛みを伴いうため当院では、鼻をかんでもらい出た鼻汁で検査します。約5ー10分でA型、B型の診断ができます。熱が出てから、すぐ(数時間程度)の検査であるとインフルエンザであっても陰性となることがあります。正確な判定には熱が出てから、少なくとも6—8時間経過してから検査することが重要です。

治療

タミフルという内服薬とリレンザ、イナビルという吸入薬がありともにA型、B型のインフルエンザに効果があります。インフルエンザウイルスが体の中で増えるのを抑える働きがあります。熱が出てから、48時間以内に内服しないと十分な効果がみられません。タミフルは、全年齢の子供が投与の対象になります。なお、下痢や嘔吐などの副作用があります。また、せん妄、興奮といった副作用を起こす可能性もあります。吸入薬は5歳以上の子供さんでドライパウダーを吸入できる子が対象となります。タミフルによる異常行動の報告もあり、同じ効果が期待できる漢方薬の処方を行う事もあります。解熱剤は高熱の状態の方がウイルスが増えるのを抑えるためなるべく使用せずに様子観察することが大切です。

予防

予防接種が最も有効な方法です。毎年、流行が12月末から始まり、1月末がピークとなるため、遅くとも12月中旬には予防接種を終了する必要があります。小学生以下は、より確実な予防効果を得るために2回接種(3~4週週間隔で)が必要です。ワクチンによる予防効果は、3~4ヶ月持続します。流行するインフルエンザのタイプが異なり、ワクチンの予防効果が少なくなるため、毎年予防接種が必要です。ワクチンを接種していても感染する可能性があり、流行時には手洗い、うがい、規則正しい生活を心がけ、なるべく人ごみを避けることが大切です。

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