アデノウイルス感染症

2012-05-27

原因

アデノウイルスの中には、40種類以上の型があり、のどの腫れ、目やに、目の充血以外にもいろいろな症状をひきおこします。扁桃炎だけをおこすタイプ、結膜炎だけをおこすタイプ(流行性角結膜炎、いわゆるはやり目)、また、血尿と排尿時の痛みを訴える出血性膀胱炎や、急性胃腸炎の原因になるタイプもあります。

アデノウイルスによる急性咽頭炎、プール熱

急に40度近い高熱(5-7日続くこともある)、咽頭炎(のどが真っ赤)、扁桃炎、全身倦怠(ぐったりする)が主な症状です。時に目が真っ赤に充血し、目やにがたくさん出て、腹痛や下痢を伴うこともあります。

診断

のどの粘膜を綿棒でこすって、アデノウイルス迅速診断キットを使ってウイルスの有無を検査します。

治療

特別な特効薬はありません。咳、鼻水、痰などがある場合は内服薬を、発熱に対しては解熱剤、目の充血には点眼薬を処方します。抗生剤はまったく効果がありません。

家での注意

高い熱が何日も続くので、水分を十分にとり、涼しい部屋で安静に寝かせましょう。のどが痛いので食欲がなくなるので、口当たりの良いもの(プリン、ゼリー、アイスクリーム、さましたおじやなど)を食べさせてください。目やにがある場合、その中にウイルスがいるので、感染することがありタオルは別々にした方がいいでしょう。
医師の許可があるまでは登園、登校は控えてください。

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