Archive for the ‘新着情報’ Category

クリニックで相談できること(子育てのお悩みはありませんか?)

2024-04-18

当院では、風邪だけでなく、乳児の湿疹、健診(育児相談、発達の問題)、アレルギー(アトピー、蕁麻疹、鼻炎、花粉症、喘息、食物アレルギー)、夜尿症(おねしょ)、便秘、漢方治療などにも対応しています。

以下の悩みがある方は気軽にご相談ください。

・赤ちゃんで肌荒れが気になる、市販のクリームを塗っても良くならない

・湿疹が処方された薬を塗ると良くなるがやめるとすぐに悪くなる

・初めての子育てで日々の育児に対して不安があり悩んでいる

・健診や園で発達の問題を指摘された

・身長の伸びが悪い、体重が増えない

・家族に食物アレルギーの人がいて離乳食を進めるのが怖い

・年長さんになっても“おねしょ”が多い

・便が硬く、排便時に痛みがあり、出血をする

・月に何度も熱が出て園を休まなければならない

 

乳児湿疹(アトピー性皮膚炎)と食物アレルギーについて

2024-03-25

乳児では、アトピー性皮膚炎に食物アレルギーが合併していることが多く(文献的には50~70%)、食物アレルギーが原因となる乳児アトピー性皮膚炎があります。ただし、すべての乳児アトピー性皮膚炎の原因が食物アレルギーではなく、元来アトピー性皮膚炎の子はアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に反応しやすい体質をもっていることが多いと言われています。

 アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの発症の関係についての考え方は近年大きく変わっています。以前は、赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいる間に胎盤を通じてお母さんの食べたものが影響したり、母乳中に微量に含まれる食物タンパク質に反応して、さらに湿疹が増悪したり、本人が食べたときに湿疹やアレルギー症状が引き起こされると考えられていました。そのため妊娠中や授乳中のお母さんの食事制限なども指導されてきましたが、現在では、お母さんの食事制限でアトピー性皮膚炎の発症を予防することはできないと言われています。

アトピーの素因をもつ子どもは、生まれつき皮膚のバリア機能の障害(乾燥したり湿疹ができやすい)があり、生後数ヶ月の特に皮膚が弱い時期に皮膚のバリアの破綻がおきると、お料理などをして空気中に飛んでいるあるいは手や衣服についている微量な食物(卵、ミルク、小麦など)抗原(アレルギーの原因物質)が皮膚から侵入してアレルギー反応ができあがる言われています。

また最近、乳児期に湿疹が2か月以上続いた子供が花粉症になる割合は、他の子供に比べ約1.5倍になると報告されました。生まれつき皮膚の弱い(皮膚がカサカサしているような)赤ちゃんに早期から皮膚のバリア機能の破綻をきたさないようにスキンケアを指導し、保湿剤をしっかり使用することで、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎の発症を予防できたとの報告もあります。

乳児期から皮膚炎(乾燥や湿疹)の治療を行うことは、皮膚からのアレルギー物質の侵入を防ぐことになり、さまざまなアレルギーの治療・予防としてたいへん重要であると思われます。

当院では、乳児期に乾燥や湿疹のある場合、適切なスキンケアー(洗い方、保湿剤、外用剤の使用方法)の指導をパンフレットを使用して行っています。乾燥や湿疹が気になる時は気軽にご相談ください。

 

夜尿症(おねしょ)について

2024-03-25

当院では、「おねしょ」治療(生活習慣の改善指導、内服、アラーム療法)を行っています。                      6歳を過ぎても週に数回のおねしょをして、心配な方は、一度ご相談ください。         生活習慣の改善などで、おねしょの回数が少なくなる患者さんもみえます。         年齢が進むにつれて自然に軽快していく子供もみえますが、6歳を過ぎると自尊心の問題もあり、できるだけ早く対応してあげた方がいいと思います。

相談を希望される場合は、受付までお電話ください。                    以下に詳しい内容のパンフレットを見ることができるホームページがありますので、 ご覧ください。

夜尿症(おねしょ)ナビ

子供の便秘について

2023-12-05

便秘で悩んでみえる患者さんが多くみられます。                             乳児期に離乳食が開始されると便が固まってきて、気張っても排便できなかったり、痛みがあり、出血を伴ったりすることがあります。                                   その結果、排便を我慢してしまい、何日も排便がなく、余計に便が硬くなってしまい排便ができないと言った悪循環に陥ります。                                      宿便を来さないように食事や生活習慣に気を付けて便秘を解消し、腸内環境を正常に保つことは健康を維持する上でも重要なことと思われます。以下のパンフレットをご参照ください。

1. 便秘とは? 次をクリックしてください。子どもの便秘(PDF)

2. 便秘の解消法は? 次をクリックしてください。子どもの便秘解消法(PDF)

当院では、便秘の相談を受け付けており、便秘の状況により適切な治療を選択し、経過観察しています。お気軽にご相談ください。

舌下免疫療法(スギ花粉、ダニ)について

2023-10-08

舌下免疫療法とは?

舌下免疫療法とは「アレルゲン免疫療法」のひとつで、アレルギーの原因となるアレルゲンを含む治療薬を投与し、体を徐々にアレルゲンに慣らすことによって症状を和らげる治療法です。                                                   現在舌下免疫療法の対象となっているアレルゲンは、スギ花粉とダニのみです。ヒノキなど他のアレルゲンによるアレルギー症状は、今のところ舌下免疫療法の対象ではありません。                           アレルゲン免疫療法そのものは100年以上前から行われており、以前は皮下免疫療法とよばれる注射による治療が一般的でした。                                                            2014年からスギ花粉症、2015年からダニアレルギー性鼻炎に対する安全で手軽な治療薬が発売され、舌の下に置く舌下免疫療法が現在は主流となっています。多くの方のつらいアレルギー症状に効果を発揮し、症状を和らげる目的の薬物療法とは違い完治の可能性がある治療法です。                  舌下免疫療法は、どこの医療機関でも受けられるというわけではありません。舌下免疫療法の治療薬を処方するために医師は専門の講習を受講しなければなりません。医師が講習を受けていない場合には治療薬の処方ができず、舌下免疫療法は行えません。

当院では舌下免疫療法をおこなっています。ぜひお気軽にご相談ください。

舌下免疫療法の治療についてのQ&A

#舌下免疫療法の対象となる人は?

舌下免疫療法の対象は「スギ花粉症」もしくは「ダニアレルギー性鼻炎」の患者さんです。               診察の際に検査を行い、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎であると確定診断を受けた上で治療は開始されます。                                                            また、どちらか片方だけでなく、いずれの症状がある場合にも治療は可能です。

舌下免疫療法に注意が必要な方

スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎であっても、舌下免疫療法を受けられない患者さんもいます。重い気管支喘息をお持ちの方や、がんや免疫系の病気がある方、免疫不全の病気をお持ちの方、妊娠中の方などは治療の適応外です。                                                     その他にも以下のような方はあらかじめ医師に相談しておくことをおすすめします。

  • アレルゲン免疫療法の治療でアレルギー症状を引き起こしたことがある
  • 気管支喘息がある
  • 授乳中である
  • 重度の心疾患や肺疾患、高血圧がある
  • 他のアレルゲンに対しても反応性が高い

#舌下免疫療法は何歳から受けられますか?

花粉症や鼻炎などのアレルギー疾患の発症年齢が低下しており、子どもがつらい症状に悩むケースも増えています。以前の治療薬は12歳以上が適応でしたが、2018年に11歳以下でも可能な治療薬が発売となりました。服用しやすい即溶性錠剤で、子どもでも比較的簡単に服用が可能です。口の中で溶ける薬ですので1分間唾液を飲むのが我慢できる年齢、大体5、6歳くらいから治療ができると考えられています。

#舌下免疫療法の流れは?

シダキュアを用いたスギ花粉症の治療の流れですが、ダニアレルギーの場合も基本的に同じになります。舌下免疫療法をお考えの方は、下記をご確認ください。

1.初回の診察

初回の診察では問診や血液検査(アレルギー検査)などを行います。                              診療時間内にお電話で予約をお願いします。                                             アレルギー検査の結果を医師が確認し、舌下免疫療法が可能だと判断された場合においてのみ、治療が開始されます。

2.診察・アレルゲン初回投与

初回の診察から1~4週間後に再度受診し、同意書の記入を確認し、医師の指導のもとで治療薬の初回投与を行います。投与後30分は病院内で安静に過ごします。体調などに変化がないことを確認した上で、診察は終了です。

3.自宅での服用

初回の治療薬投与に問題がなければ、翌日から自宅での服用を開始します。1日1回、舌の下に薬剤を置き、1~2分したら飲み込みます。投与後5分間は、うがいや飲食を避けてください。

1週間後に再診して頂きます。

4.増量

1~7日目はアレルゲンの量が少ない薬を投与し、8日目以降は1週目よりもアレルゲンの量を増やして投与します。

5.維持

15日目以降、特に副反応の問題がなければ、同量のアレルゲン投与を毎日続けます。舌の下に薬を置き、1~2分して飲み込んでいただきます。投与後の5分を過ぎるまではうがいや飲食は控えるという投与方法は変わりません。

6.定期的な受診

月に一回定期的に受診し、副作用などがないか確認しながら治療を進めていきます。

#舌下免疫療法の開始時期は?

安全に治療を行なうために、スギ花粉の飛散する前後に舌下免疫療法を開始できません。1月から5月は治療を開始できない時期と考えてください。 また、スギ花粉の飛散が始まる3ヶ月以上前から治療を開始すると効果的ですので、遅くとも11月末までに治療を開始した方がよいと思われます。

#舌下免疫療法にかかる期間は?

舌下免疫療法は基本的には3年を目処として治療を行います。

毎日忘れず治療薬を服用する必要があるため、根気強く続けることが重要です。                       ただ、舌下免疫療法は治療期間が長いほど、効果を発揮できるともいわれています。                         最初の1年よりも2年目、2年目よりも3年目といった具合に、体の免疫機能が高まるためと考えられています。続けることでより高い効果が期待できるため、1~2年ほどで効果が感じられないからとやめるのではなく、長く治療を行うのがおすすめです。場合によっては3年以上継続することで、長期的な効果も期待できます。

#舌下免疫療法に期待できる効果、いつからあらわれる?

上で述べたように、舌下免疫療法は約3年かけて行う治療です。したがって必ずしも治療をはじめてすぐに効果が感じられるとは限りません。初年度で効果を感じられる方もいらっしゃいますが、数ヵ月後や2~3年後など効果が出るタイミングは人それぞれです。                                    そのため、焦らずに治療を続けることが何よりも重要です。

舌下免疫療法に期待できる効果

  • 症状を和らげ、改善
  • 治療薬の減量
  • QOL(生活の質)の改善
  • 根治の可能性もある

小児は成人に比べて治療効果が高いといわれています。

#副作用があらわれることがある

舌下免疫療法では副作用があらわれる場合もあります。

アレルゲン(ダニやスギ花粉そのもの)が配合された薬を服用するため、アレルギーをもつ患者さんへ投与すると、副作用(副反応)としてアレルギー反応が起こる可能性があります。                     従来行われていた皮下免疫療法に比べると格段に安全だとされています。

治療にともなって起こりやすい副反応は以下の通りです。

  • 口内炎
  • 舌の腫れ
  • 口の中の腫れやかゆみ、不快感
  • 唇の腫れ
  • のどのかゆみや刺激感、不快感
  • みみの痒み

これらの副反応は起こったとしても自然に軽快するもので軽微な症状と思われます。

非常にまれですが、アナフィラキシーショックとよばれる急性の過敏反応を引き起こす可能性があります。引き起こされる反応は蕁麻疹やおう吐などの消化器症状、咳や呼吸困難などの呼吸器症状、意識混濁などです。万が一このような状況になった場合には救急車を呼び、できるだけ早く病院で対処してもらうことが非常に重要です。

 

小児かかりつけ診療科について

2022-06-16

【小児かかりつけ診療料】に関する説明

厚労省が6歳未満の患者様に対し、深い理解をもつ「かかりつけ医」を小児科領域でも推進し、重視していこうという取り組みで始まりました。一人一人の患者様に対し、より深く、総合的な診療を目指すためのものです一定の基準を満たした施設が”小児かかりつけ医”として認定され、当院もこれに参加致します。

同意された患者様に、小児科の「かかりつけ医」として、次のような診療を行います。

【取り組み内容】

○ 急な病気の際の診療や、慢性疾患の指導管理を行います。

○ 発達段階に応じた助言・指導等を行い、健康相談に応じます。

○ 予防接種の接種状況を確認し、接種の時期についての指導を行います。また、予防接種の有効性・安全性に関する情報提供を行います。

○ 「小児かかりつけ診療料」に同意する患者さんからの電話等による問い合わせに対応しています。

当院がやむを得ず対応できない場合などには、下記の医療機関や、

小児救急電話相談にご相談ください。

  連絡先  津市救急・健康相談ダイヤル24 0120-840-299

       津市こども応急クリニック 059-236-5501(20時~23時、祝休日)

      みえ子ども医療ダイヤル #8000

 

*6歳未満の患者様で過去に4回以上受診し、小児科かかりつけ医として今後も通院を希望される方へ、同意書記載をお願いしています。これに同意して頂いたとしても、他の小児科を受診できなくなるものではありません。今まで通り他院も受診できますのでご安心ください。

なお、この制度のご利用により、当クリニックには小児科かかりつけ加算が与えられますが、患者様にとって経済的負担の増加は殆どありません。(医療費受給資格証をお持ちの方のご負担はありません)

 

患者様・ご家族へのお願い

お薬手帳と母子手帳をご提示ください

 ○ 緊急時など、都合により他の医療機関を受診した場合には、次に当院を受診した際にお知らせください。(他の医療機関で受けた投薬なども、お知らせください。)

○ 健康診断の結果や、予防接種の受診状況を定期的に確認しますので、受診時にお持ちください。(母子健康手帳に 記載されています。)

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